うえぶろぐ

個人的な趣味や日常の事を書くブログです

一番好きなアニメは何ですか?

アニオタを長い事やっているとたまにこんな質問をされる。

「一番好きなアニメは何ですか?」

これに即答できる人もいるだろうが、沢山のアニメを見てきた人にとっては、好きなアニメはいっぱいあるけど一番と言われると難しいな〜、ってなる人が多いと思う。俺も実際そうだった…ある作品に出逢うまでは。

 

今回はそのアニメ作品についてのおはなし。

そのアニメの名は『SHIROBAKO

2014年10月から翌年3月までの2クール放映されたいわゆる深夜アニメ。

内容をひとことで説明すると、「アニメ制作会社を舞台にしたアニメ」である。

詳しい概要はWikipediaや公式サイトを見て、っていうか是非アニメ本編を見て欲しい!

という訳でSHIROBAKOを少しでも多くの人に見て貰いたいので、お薦めポイントをネタバレ無しで独断と偏見に基づき紹介。

 

①アニメは好きですか?そしてアニメ制作に携わる人達って凄いな〜と思いますか?

両方YESと思った方はぜひ見ましょう!損はしないからっ!

ちなみにここでいうアニメ制作に携わる人達とは、アニメーター・監督や演出家・脚本家・声優・音楽や音響制作家・背景美術家・プロデューサー・制作進行や制作会社の事務員などなど、とにかくアニメ業界の中に居る人達の事すべてです!

SHIROBAKOではアニメ業界のあらゆる人達を描いているので、業界関係の職業に興味のある人にはうってつけのバイブルになります!

 

SHIROBAKOは5人のヒロインを中心に描かれています。以下5人の名前とキャストです。

宮森あおい (CV:木村珠莉)

安原絵麻 (CV:佳村はるか)

坂木しずか (CV:千菅春香)

藤堂美沙 (CV:髙野麻美)

今井みどり (CV:大和田仁美)

ここまで並べてピンと来た方も多いんじゃないかな〜?業界全体を描いた作品なので登場人物も非常に多く声優もベテランから新人まで沢山の人が出演しているが、やはり全体を通して中心になるのはこの5人なので、声優陣から興味を持った人も是非見て欲しい。ちなみに先輩アニメーターの井口祐未役に沼倉愛美も出演しててこちらもめっちゃいいキャラなのよ。

あと他にこんな人達も出演している。山岡ユリ・葉山いくみ森谷里美米澤円井澤詩織茅野愛衣金元寿子中原麻衣……「SHIROBAKOはいいぞ」(監督も一緒だしね)

 

③ ①②はアニメ好きやオタク向けのアピールだったが、SHIROBAKOはなにもそういう人ばかりに向けた作品ではない。アニメ制作は様々な職業の多くの人達の手によって創られるものであり、いわばモノづくりの一種であるといえる。そこにはクリエイティブな才能を発揮する人もいれば、職人気質な匠のような人、夢に向かって己を伸ばそうと努める人、ただの仕事と割り切って働く人、他人の足を引っ張るトラブルメーカー、資金集めや権利獲得にあの手この手を駆使する人などなど、とにかく沢山の人間が1つのアニメを作るだけで関わってくる。そして主人公である宮森あおいが担う「制作」というポジションはそれらの様々な人達を結び付け調整を行い、ときには雑用のような役回りを請け負いアニメの完成をサポートする仕事なのである。

そんな宮森の視点から、華やかで夢のあるアニメ業界の一面や、トラブルや難題をどう乗り越えるかという現実的な面など、様々なドラマが描かれていく。かっこいいプロの仕事、知りたくない大人の都合、業界の歴史、業界の闇、成功と成長、生きる為の仕事とやりたい仕事の軋轢…とてもアニメとは思えないようなシビアなテーマを扱っている。良質なお仕事モノ作品を求めている人に強くお薦めしたい。

ちなみに俺はSHIROBAKOを見て人生初の転職を決意したと言っても過言では無い。

それだけ強い影響を受けるくらい、心を打たれる作品です。

 

最初に述べた通り、SHIROBAKOは人生で一番好きなアニメです。ここまでハマったのは調度俺が20代後半の、社会人としてある程度経験を積み今後の事を考える様な時期に見た事も大きく影響していると思う。学生時代に出会っていたら果たしてここ迄高い評価をしていたかはわからない。だがこの作品を見た人がどれだけの評価をしているかは、円盤の売上や2ちゃんの投票や各種の賞を受賞している事が裏付けてくれている。

なんか後半重苦しい言い回しばかりになったけど、作品の雰囲気自体は軽く明るい取っ付き易いものなので、気軽にみてもらえたらなと。

12話ごとにストーリーの大きな山があるので、とりあえず半分だけ見るつもりで見始めて貰ってもOKです( '-' )b…!!